三重県四日市市高花平こども園様|園庭の樹木4本を台下げ。小さな脚立で樹木が手入れしやすい高さに戻す

三重県四日市市にある高花平こども園様で、園庭の樹木4本の台下げをしました。
サルスベリ、モチノキ、モミジ、カシの樹高下げを行いました。

台下げというのは、木の高さそのものを下げる手入れのことです。枝先を整えるのではなく、幹や太い枝を途中で詰めて、樹形の骨格から作り直します。
なぜそれをするのか。今回でいえば10尺の脚立を立てても、上に手が届かなくなっていた木もあり普段に管理に支障がでてしまっていたようです。また落葉機には落ち葉などもかなり落ちてしまうということで、今回はなるべく高さを低くして今後の管理をしやすくするご提案をさせていただきました。

園庭の木が大きくなると、困りごとが同時に増えます。
お隣の敷地へ枝が伸びる。落ち葉が入る。台風のあとに枝が落ちる。それでも、手が届かないと何もできません。そして手が届かない木は、次の年もその次の年も、手が届かないままです。
だから台下げは、木を小さくする作業ではありません。もう一度、人の手が届く範囲に戻す作業です。

園長様に、帰り際にこうお伝えしました。
奥の端まである今回対象樹木の樹高は全部下げましたので、5尺という一番小さい脚立でも大丈夫だと思います。
次に誰が手入れをしても困らない状態にして返す。それが台下げの仕上がりだと思っています。

台下げの写真は、見慣れないと少し痛々しく映ります。太い幹が途中で切られて、枝がほとんど無くなるからです。
切り口には必ず癒合剤を塗ります。今回もすべての大きな切り口に塗り込みました。塗ってから掃除に移る、という順番を守ります。先に片付けてしまうと、塗り忘れが出るからです。


アラカシの台下げ
毎回強く切りすぎないことです。
カシのような木を、何十年も枝打ちして半分にするのを繰り返していると、根が傷んできます。地上部を減らしすぎると根も減る。減った根で幹を支えることになります。中が腐って空洞になると、もう倒れるのを待つしかありません。
やっぱりバランスなのだと思います。
今回のアラカシには、強剪定ではなく大抜きを提案しました。太い枝を何本か根元から外して、全体の量を抜く方法です。枝先で切りそろえると徒長枝が一斉に吹きますが、太い枝ごと外せば、残った枝がそのまま伸びる。髪をすくのに近い考え方です。
園長様の返しが、そのままでした。
髪の毛をすくみたいな感じ。
隣の敷地に、切り粉を入れない。
作業中に何度も口に出したことがあります。お隣さんに切り粉を入れない。
枝はもちろんですが、チェーンソーから出る細かい木くずも同じです。風向きによっては、思ったより飛びます。上のほうの枝を落とすときは、お隣側から先に手をつけて、こちら側へ倒す形にしました。

子供が出てくる時間は、手を止める。
施工は園に比較的園児たちがいない土曜日に合わせました。それでも、途中で園児が外に出てくる時間がありました。
その時間は、搬出を止めて園児たちとすこし話をしながら、何をしているのか気になる子も
いるようでわかるように説明したりします。

こっち優先。人優先にして。
枝を落とす前には、必ず声を出します。落とすよ、と言ってから落とす。転がるから気をつけて、と言ってから手を離す。
子供たちが、私の手の傷を見つけて聞いてきました。
チェーンソーで切ったと思われていたようです。実際は、家で飼っている鳥に噛まれた傷でした。


倒木の話が、急に増えてきたとかんじる。
最近、倒木や落枝の話をよく聞くようになりました。
そういう時代なのだと思いながら、木を見ています。
大きくなりすぎた木を、大きくなりすぎてから何とかするのは、費用も手間もかかります。
園庭でも、庭でも、考え方は同じです。
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