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ポンポンとフワフワな花 アゲラタム

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 2020年8月29日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月19日

アゲラタムが花壇に小さな青い星をまき散らすように咲き始めると、初夏の庭がひとつ息をつく感じがします。ふわふわとした糸のような質感の花は、派手さはないけれど、その場の空気を柔らかく包み込む存在です。剪定の仕事でお庭を訪れると、アゲラタムがさりげなく植えられているのを見かけることがあります。手のかかる花ではないのに、季節を通じて穏やかに咲き続ける姿に、お庭を丁寧に管理されている方の気配を感じます。

アゲラタム(カッコウアザミ)の花

名前の由来と花言葉


アゲラタムは、キク科カッコウアザミ属の一年草で、学名は Ageratum houstonianum Mill.。ギリシャ語で「古くならない(a-geras)」を語源とし、長く咲いても花色が褪せにくいことからこの名がつきました。和名のカッコウアザミは、葉の形がシソ科の薬草カッコウ(霍香)に似ていて、アザミのような小花を咲かせることに由来します。

花言葉は「信頼」と「安楽」。長く変わらず咲き続ける姿がそのまま言葉になっています。マリーゴールドやキンセンカと並んで花壇を彩る存在として、古くから親しまれてきました。

アゲラタムの群れ咲き — 水墨画風イラスト

育て方と現場でわかったこと


原産地はメキシコ・ホンジュラスを中心とした熱帯アメリカで、耐暑性が強く、沖縄では野生化しているほどです。花期は5月〜10月で、一株でこんもりと広がりながら次々と花をつけます。日当たりと風通しの良い場所を好み、庭植えなら降雨だけでほぼ管理できるのが扱いやすさの理由のひとつです。


ただし株元が蒸れると腐りやすいため、梅雨どきは株間を広めにとって通気を確保することが大切です。真夏の強い西日が当たり続ける場所よりも、午前中に日が当たる半日陰のほうが花つきがよくなります。こぼれ種であちこちから芽を出すため、一株植えておくと翌年以降は手をかけずとも庭に増えるのが愉快です。広がりすぎたら秋に少し整理しておくと、翌春の管理が楽になります。


アゲラタムの花のクローズアップ — 水墨画風イラスト

花壇での活かし方


アゲラタムの青・白・ピンクの柔らかい色は、マリーゴールドやサルビアのように主張の強い花と組み合わせると互いを引き立てます。草丈は20〜30cmと低く、花壇の縁どりや通路沿いに向いています。霜に当たると一夜で変わり果てるので、晩秋は早めに株を片付けておきましょう。来年はこぼれ種から楽しむ、という使い方が一株で長く楽しむコツです。


アゲラタム 基本情報

科名・属: キク科 カッコウアザミ属

学名: Ageratum houstonianum Mill.

原産地: メキシコ・ホンジュラス(熱帯アメリカ)

草丈: 20〜30cm

花期: 5月〜10月

耐暑性: 強い / 耐寒性: 弱い(霜で枯れる)

分類: 一年草(沖縄等では多年草的に扱える)

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