三重県菰野町 庭園定期管理|同じ日に、枯らす手入れと守る手入れ
- 飯島 一郎

- 2 時間前
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三重県菰野町の広いお庭です。この日は4人。
夏の庭には、性格の逆な仕事が同居します。伸びすぎたものを枯らす仕事と、弱ったものを守る仕事。同じ敷地で、同じ日に、両方を進めます。

この日の作業
手取りで除草したのは、バラ花壇、西のお庭のタマリュウ、畑、タピアン、クチナシの周りです。トキワマンサクの生垣を刈り込み、外周フェンスの内側にたまった落ち葉を掃きました。
水路のお庭の予定地は草を刈って集めます。芝には活性剤を入れた除草剤を散布。石垣の上の西洋シャクナゲに絡んだツタを外し、必要な場所へ消毒と除草剤を撒きました。
そして、アナベルとアジサイとノリウツギの花柄を摘みます。


芝を守るために、除草剤に活性剤を混ぜます
夏の芝は弱っています。暑さと乾きで、色が抜けている時期です。
そこへ除草剤だけを撒けば、雑草は枯れます。ただ、弱った芝も一緒に傷みます。だから活性剤を合わせました。枯らす薬と、立ち上がらせる薬を同時に入れる。
薬を撒くとき、見ているのは枯らす相手だけではありません。残す側が耐えられるかどうかを、同じだけ見ています。
背負い式で、区画を分けて歩きました。
ツタは外し、木は残します

石垣の上に西洋シャクナゲが植わっています。そこにツタが絡んでいました。
放っておくと、ツタは石の目地に入り込み、枝にも巻きつきます。ただ、絡んだところごと切り落とせば、シャクナゲの枝まで持っていくことになります。
手で外せるものは手で外し、切る場所だけを選びました。
石垣まわりは除草剤を使う場所でもあります。植栽から離れた石の面と、株もとに近いところ。同じ石垣の上でも、撒く場所と撒かない場所が分かれます。

落ち葉を掃くのは、次の草を抑えるためです

葉が積もったままだと、下の草が蒸れます。そこがフェンス際から草の伸びる下地になる。掃除は、次の草を抑える作業でもあるのです。
花が終わったものを摘む。ただし切り戻しはしません
アナベル、アジサイ、ノリウツギ。同じアジサイの仲間が3種類、この庭にあります。
咲き終わった花をそのままにすると、株は種を作ろうと力を使います。摘んでしまえば、その力は根や葉へ戻ります。
ここで気をつけることがあります。花柄を摘むのと、枝を切り戻すのは、まったく別の作業です。
アジサイの花芽は8月に作られます。新しく伸びた枝の先や脇芽につくので、この時期に枝を詰めると、来年の花ごと落とすことになる。落葉してから花芽を確かめて切る、というのが本来の順番です。
だから8月にできるのは、花柄を摘むところまで。
アナベルとノリウツギは、今年伸びた枝に花が咲きます。強く切るなら冬まで待ちます。同じ仲間でも、扱いが変わるのです。
ちなみにノリウツギという名前は、樹皮から出る粘液に由来します。和紙を作るときの糊に使われてきました。庭に植わっている木が、かつては紙の材料だった。そう思って見ると、また違って見えます。
広い庭は、区画に分けて回ります
このお庭には、芝の広がる区画、整形式の花壇、石垣、宿根草の茂み、外周の道、それに整備の途中の予定地があります。性格がまるで違います。
すべてを同じ密度で手入れすることはできません。4人で入り、区画ごとに分かれて進めます。目に触れる場所から先に。季節ごとに動く場所は次に。
次に伺うまでの期間を、どう持たせるか。そこから逆算して組み立てます。
庭の手入れは、伸びたものを短くする作業ではなく、どこを枯らしどこを守るかを決めていく作業です。同じ日に、同じ道具で、逆のことをしています。
よくあるご質問
Q. 夏に除草剤を撒くと、芝まで傷みませんか。
A. 弱っている時期なので、その心配はあります。芝用のものを選び、活性剤を合わせて撒きます。量と時間帯は、その日の気温を見て決めています。
Q. 手で抜くのと、薬を撒くのは、どう使い分けますか。
A. 砂利や石垣、園路のように植栽から離れた場所は薬。株もとや密植のところは手取りにしています。場所で分けるほうが、結果として庭を傷めません。
Q. 咲き終わったアジサイは、切ってよいですか。
A. 花柄を摘むだけなら問題ありません。ただ、枝を切り戻すのは種類によります。8月には花芽ができているので、迷ったら落葉してからにしてください。判断がつかないときは、写真を見せていただければお答えします。
Q. 広い庭の定期管理は、どれくらいかかりますか。
A. 広さと季節によります。この日は4人で1日でした。夏は草の伸びが早いので、区画を分けて回ります。
庭木のお手入れは剪定屋空へ
三重県菰野町の剪定屋空です。四日市市、鈴鹿市、桑名市、いなべ市、亀山市、津市を中心に、庭園の定期管理と庭木のお手入れを承っています。
広い庭をどう回せばいいか分からない。夏に薬を撒いてよいのか迷う。そういうご相談もよくいただきます。現地を見せていただければ、順番と時期をお伝えします。お見積りは無料です。
庭木の剪定については剪定についてのページに、年間を通した考え方をまとめています。
今日もハサミを持ちます。







