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ルリマツリの育て方|5ヶ月咲く青と、庭師が語る根の管理

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 2023年6月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月4日

初夏から夏にかけてブルーの小花で涼しさを演出してくれるルリマツリ。


初夏の涼感。瑠璃色の小花が爽やか ルリマツリ


瑠璃茉莉(ルリマツリ):イソマツ科ルリマツリ属(プルンバーゴ属)、南アフリカ原産の5月~11月にかけて長く開花を楽しめる植物です。


和名の瑠璃は花色の美しい青色。日本の伝統色では濃い紫みの鮮やかな青色を指し、仏教の七宝のひとつ、神秘的で尊い宝石の色でもあります。


瑠璃の洋名はラピスラズリ。透明感のあるガラス質、深い水の青さを思わす鉱石は強力な力があるパワーストーンとしても人気ですね。


茉莉はジャスミン。小花のひとつひとつの花姿がジャスミンの花に似ています。


庭木や生垣、マンションの植栽などにも好まれよく植えられています。花自体は1週間ほどで枯れてしまいますが、次々と咲いてくれるので長い期間華やかさがあり暑い時期に向かう季節でも清涼感を放ってくれます。


青色が印象的な花ですが、仲間には鮮やかな赤色のプルンバコ・インディカ(アカマツリ/赤茉莉)や白い花のゼイラニカ(インドマツリ/セイロンマツリ)、また見た目は似ていますがルリマツリより背の低いルリマツリモドキ(ケラトスティグマ)という花もあります。


枝やツルがよく伸び背丈も大きくなってしまいがちなので、花が終わるころにしっかり剪定、切り戻しをしておくこと、寒さが苦手な植物なので必要があれば根元の養生をしておくのもよい方法。


5ヶ月咲き続ける花の秘密


5月から11月まで開花が続く理由は、枝の先端に次々と新しい花穂(かすい)が形成されるためです。一輪一輪の花は1週間ほどで散りますが、同じ穂の中で次の蕾が順番に咲き上がります。花がら摘みをこまめに続けることで、この連続開花がより長く保たれます。


ルリマツリが虫を捕まえる、という話


あまり知られていませんが、ルリマツリの萼(がく)には細かい腺毛(せんもう)が生えていて、強い粘液を分泌しています。この粘着力は小さな虫を捕まえるほど強力で、研究者の間では「準食虫植物」に近い特性として注目されています。昆虫による受粉の邪魔を防ぐため、あるいは種子を動物の毛に付着させて散布するための進化と考えられています。

お手入れの際に「花がべたべたする」と感じたら、それがこの腺毛の働きです。手袋をして作業するとよいでしょう。


ルリマツリの花枝 墨絵

庭師が気にする、根のこと


ルリマツリは生育が旺盛で、地下の根も横に広がります。「植えたら思ったより大きくなった」という声は少なくありません。庭に地植えする際は、最終的な広がりを想定した場所選びが大切です。狭い場所に植えると根が詰まり、逆に樹勢が落ちることもあります。


鉢植えの場合は毎年春に一回り大きな鉢へ植え替えましょう。根が詰まると水はけが乱れ、夏場に急激に弱ることがあります。


三重県での冬越し


ルリマツリは南アフリカ原産で、霜に弱い植物です。三重県(温暖な地域)では、地植えでも株元に腐葉土や藁を厚めに敷いて防寒することで多くの年は越冬できます。ただし積雪や連日の強霜が来た年には地上部が枯れ込む場合があります。

枯れ込んでも根が生きていれば、春になると新芽が出てきます。慌てて株ごと取り除かず、春まで待つことをおすすめします。


切り戻しのタイミング


剪定は晩冬から早春(2〜3月)の新芽が動く前が適しています。この時期に思い切って短く切り戻すことで、株全体から芽吹きが促され、夏の開花量も増えます。夏の暑い時期に大きく切ると傷みやすいので避けましょう。


ルリマツリの切り戻し剪定 墨絵

こまめにお庭の手入れをしてあげることで、季節を通して緑と花が活き活きとし心地よい空間を保持できます。ただ様々な事情で管理が難しい状況のお庭も増えています。そんな心配がある時は早め早めに専門家に相談を。

 
 
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