春のお庭年間管理・土中微生物活性化による根圏環境改善施工事例
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
- 5月11日
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春本番を迎え、庭木や草花が次々と開花し始める季節となりました。本日は庭園メンテナンスとして、除草・清掃作業に加え、特に土壌環境の改善に焦点を当てた施工を実施しました。

実施内容
1. 環境整備作業
まず始めに、全体の除草と落ち葉掃除を行いました。特に冬季に堆積した落ち葉や枯れ枝を丁寧に取り除くことで、これからの季節に発生しやすい病害虫の発生源を除去できます。
2. 根圏環境改善のための土中灌注
清掃完了後、各樹木・植物の根元に土中灌注を実施しました。専用器具を土に差し込み、土壌内部に空気と水を送り込むこの処置には、以下の効果があります。

土壌微生物の活性化促進:土中の有益な微生物の働きを活発にします
根の呼吸促進:根に新鮮な酸素を供給し、活動を促進します
水はけ改善:土壌の団粒構造を復活させ、適切な通気性と保水性を確保します
根の伸長促進:固くなった土を緩め、根の健全な成長を促します
使用資材
土中灌注の水には以下の資材を添加し、効果を高めています。
菌力アップ/グリーンフードEX:土壌微生物の活性化を促進する資材
リキダス:肥料分解を促進し、養分吸収を助ける微生物資材
メネデール:植物の成長を促進する活性剤
3. 害虫対策と開花状況確認
カシの周辺には、モグラ対策を兼ねてオルトラン(浸透移行性殺虫剤)を散布しました。また、庭内の植物の開花状況も確認しました。
紅花トキワマンサクが満開
ドウダンツツジも開花中
カリンは蕾が膨らみ、開花直前の状態
春の庭園では、様々な植物が次々と花を咲かせ、日々表情を変えていきます。特に今回確認できた紅花トキワマンサクの燃えるような赤色の花は、庭園の春の主役として素晴らしい存在感を示していました。ドウダンツツジの清楚な白い花も、静けさと調和して美しく咲いています。
今回の土中灌注と微生物活性化処理の効果は、2~3週間後から徐々に現れてきます。植物の葉色の濃さや新芽の伸長状況などで効果を確認することができます。
今後の管理ポイントとしては
適切な水やり:微生物の働きを促進するため、極端な乾燥を避ける
マルチング:根元の温度と湿度を安定させるための有機マルチの追加検討
追加の薬剤散布:別日に予定している病害虫予防の薬剤散布の実施
剪定屋空では、単なる見た目の管理だけでなく、土壌環境からのアプローチで植物の健康を促進する「根本的な庭園管理」を心がけています。微生物の力を活かした自然に近い管理方法で、持続可能で美しい庭園環境ををサポートいたします。