柳と幽霊。イメージありますか?ゆらゆら風に揺れる涼感の植物シダレヤナギ
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 8月3日
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柳の下には幽霊が。。。夏といえば怪談話。日本の幽霊のイメージにシダレヤナギはつきもの。と思っていましたが、最近の若い人はそういうイメージはないのかも。そもそも柳の木もあまり見かけなくなったような…どうでしょうか?

とはいえ日本の昔話とか、古いお寺の掛け軸とか?風に揺れる枝と足のない白装束の幽霊が描かれる場面はよくあります。なぜ、ヤナギの下に立っているのか?
ハッキリした理由は不明ですが、原産地でもある中国ではヤナギは縁起の良い植物とされ魔除けや子宝、生命力の象徴。日本でも繭玉飾りやハレの日の箸、卒塔婆に使われたなど、ヤナギは「霊力や縁起物」といった意味合いをもっているというのも理由のようです。
そして夜に川辺でゆらゆらと揺れている枝の様子自体は、少し不気味でアヤシク、幽霊の姿を重ねられたのでしょう。
性質的には生命力が強く春を告げる植物、またかつて水辺に植樹することで治水や堤防の役割を担ったこと、現在もその強さゆえ街路樹としての利用もあります。
耐寒性、耐暑性、環境適応力が高い観賞用としても美しい樹木。成長が早いので剪定で樹形管理の必要はありますが、庭木として育てることもできますよ。
夏の風物詩としての「柳と幽霊」ではありますが、風にゆらゆらと揺れる枝の動きは優雅で、暑い夏の時期には涼を感じさせてくれる樹木。シダレヤナギを見かけたらぜひその優雅さを鑑賞してくださいね。
シダレヤナギ:枝垂れ柳 ヤナギ科の落葉高木 原産地:中国中南部
日本への渡来時期は不明ですが、万葉集に登場しているとか平安京の街路樹にも使われたなど記録もあるようです。







