芽吹きを読む。庭師が春に一番最初に確認すること
- 飯島 一郎

- 2024年2月7日
- 読了時間: 2分
更新日:5月31日
現場に立つ春、まず目が向くのは足元の草でも花でもなく、木の先端です。芽吹きはじめの枝先に、今年の木の状態がすべて出ている。どの枝に勢いがあるか、どの枝が枯れ込んでいるか芽の大きさと色がそれを教えてくれます。
庭師にとって春の芽吹きは、データを見るのではなく、木そのものを読むことです。

芽吹きが早い木と遅い木には、それぞれ理由があります。コナラやクヌギなどの落葉広葉樹は3月下旬から4月にかけて一斉に芽吹きます。
一方、カシやシラカシなど常緑樹の新葉は4月から5月にかけてゆっくりと出てきます。同じ木でも南向きの枝と北向きの枝では1〜2週間の差が出ることもあります。(出典: 住むを楽しむ スムタノ)
芽吹きで樹勢を読むには、枝先の芽の大きさを見るのが基本です。枝の途中から不規則に出る胴吹き芽は、木が内部から活力を取り戻そうとしているサイン。ただし養分が分散するため、不要なものは早めに取り除くことが樹勢管理の基本です。(出典: HORTI by GreenSnap)
春、最初に現場で確認すること——それは芽吹きの量と場所です。木が元気かどうかは、芽吹きの勢いに正直に出ます。
双葉とは何かというと、種子が発芽したときに最初に出る一対の葉のことです。子葉とも呼ばれ、光合成より先に種の中の養分を使い切る役割を担います。その後に出る本葉とは形も機能も異なります。(出典: 日本植物生理学会)

庭の土から双葉が出てくるとき、それは木の話ではなく草や野草の話です。でも、あの小さな葉が土をどけて出てくる力は、庭師が何百本の木に向き合ってきても飽きることがない光景です。芽吹きを見ている限り、庭に生命力がある。それだけで十分だと思える瞬間があります。
春の庭木の剪定・芽吹き確認については、剪定屋空にご相談ください。三重県菰野町を拠点に、木の状態を丁寧に診断しながら管理しています。
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