赤い新芽とピンクのつぼみ、そしてレモン茶「レモンの葉」
- 飯島 一郎

- 2021年5月8日
- 読了時間: 2分
更新日:5月17日

5月になると、庭のレモンの樹が静かに動き出します。赤みを帯びた新芽がぽっと顔を出して、その横に小さなピンク色の蕾がいくつも並ぶ。植えてから10年ほどになりますが、まだ丈はさほど大きくありません。それでも昨年は小さな実を2つ、そっと実らせてくれました。
「桃栗3年、柿8年」というのはよく言いますが、果実の木はどれも気長に待つことを求めてきます。急かしても仕方ない。木のペースに合わせてゆっくり付き合うのが、長続きする関係のコツだとこの頃感じています。

レモンの葉に宿る力
レモンといえば実の香りや味が先に浮かびますが、果実だけでなく葉にも豊かな効能が宿っています。レモンの精油にはリモネンやシトラールという成分が含まれていて、体への浄化と解毒を助け、リンパや血液の流れを促すとされます。マッサージオイルに加えて使われるのも、このためです。
心への働きかけも穏やかでいて確かです。不安や気持ちの滞りをほぐすリフレッシュ効果があり、何か一歩踏み出したいとき、自分の気持ちをうまく伝えたいとき、そっとそばに置いておきたいアロマです。抗ウイルス作用もあるとされているので、季節の変わり目の部屋に香らせるのもいいかもしれません。

葉を「食べる」という発見
ふと疑問に思ったのが、実と同じように葉も食べたり飲んだりできないのだろうかということです。調べてみると、スペインに「パパラホテス」というお菓子があることを知りました。レモンの葉に生地をつけて揚げるドーナツのようなもので、葉の香りを楽しみながらいただくのだそうです。スペインの人たちがレモンの葉を料理に取り入れてきた歴史が面白くて、しばらく調べてしまいました。
レモンの葉はお茶として飲むこともできます。乾燥させた葉を熱湯に数分浸すだけで、爽やかな香りのするハーブティーの出来上がりです。カフェインが含まれていないので、夜に飲んでも安心です。リラックスしたい夜のひとときにも向いています。

庭のレモンがゆっくりと成長しながら、毎年この季節に赤い新芽と蕾を出して知らせてくれる。実を楽しみ、葉を楽しみ、香りを楽しむ。木を植えるというのは、そういう長い付き合いを始めることなんだと、5月になるたびに改めて感じています。








