ツルマンネングサとは。黄色い星形の花が地を這って広がるグランドカバー
- 飯島 一郎

- 2022年7月5日
- 読了時間: 3分
更新日:5月23日
ツルマンネングサは、ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草です。
原産は中国・朝鮮半島で、古くから日本に帰化し、道端・石垣・河川沿いに広く自生しています。5〜6月に直径1.5cmほどの黄色い星形の花を咲かせ、地面を這うように広がる性質から、グランドカバー植物としても活用されています。

グリーンの葉で覆われた一面に、よくみると小さな黄色い花が咲いています。
咲きそろうと一面がやさしい黄色に包まれますが、撮影時はまだ咲き始めで、ふんわり開きかけた花、まだ固く閉じたつぼみもみられます。
5枚の鮮やかな黄色い花びらをピンと張り、とがった雄しべを伸ばした姿は星形の勲章のよう。足元にひっそり咲いているのに、よくみると丁寧な造りをしています。
蔓万年草という和名のとおり、茎が蔓のように地面を這い、節目から根を出しながら広がります。ベンケイソウ科マンネングサ属の仲間はセダムとも呼ばれ、世界各地に多くの品種があります。ツルマンネングサはその中でも地を這う力が強い品種です。
暑さにも寒さにも強く、乾燥にも耐えます。環境への適応力が高いぶん、増えすぎて手に負えなくなることもある。花壇の縁を越えて隣の区画へ浸食するケースも多く、使う場所と管理の頻度を最初に決めておくことが大切です。
種をつくらない植物ですが、挿し芽・株分けで簡単に増やせます。茎を5〜10cm切って土に挿すだけで根が出ます。
きれいな花だと眺めるだけではなく、この小さな植物が石垣や斜面をどれだけたくましく支えているかに目を向けると、庭における役割が変わって見えてきます。

グランドカバーとして有効な植物ですが、定期的な切り戻しが必要です。
縁石や仕切りで区画をしっかり設けることで、広がりすぎを防げます。乾燥に強いため、夏の水やりはほぼ不要ですが、鉢植えの場合は水はけのよい用土を選ぶとよいです。屋上緑化材料としても使われており、薄い土壌でも育てられる点が評価されています(出典: 植物図鑑 エバーグリーン)。
豆知識として、日本では観賞用が主ですが、中国では垂盆草(すいぼんそう)と呼ばれ、肝炎治療の目的に薬用植物として使われてきた歴史があります(出典: GreenSnap植物図鑑)。
韓国では野菜として食べられ、クセがなくサラダや和え物にも向くとされています。足元でひっそり咲く花が、国境を越えると全く別の顔を持ちます。

よくあるご質問
Q. ツルマンネングサは庭に植えても大丈夫ですか?
グランドカバーとして有効ですが、増殖力が高いため広げたくない場所への侵入を防ぐ対策が必要です。縁石や仕切りで区画を設けるか、定期的に切り戻しをする管理を前提に植えてください。
Q. 開花時期はいつですか?
5〜6月が開花時期です。黄色い星形の花が密に咲き、一面が黄色に染まります。開花後は株が一時的に弱ることがあるので、夏前に軽く整理するとよいです。
Q. 他のセダムとの違いは?
同じマンネングサ属の植物はいくつかありますが、ツルマンネングサは茎が蔓状に長く伸びて地を這う点が特徴です。葉が細長く三枚輪生し、グランドカバー向けの中でも特に広がる力が強い品種です。
剪定屋空では、庭木の管理とあわせてグランドカバー植物を含めた庭全体のバランスを整えるお庭手入れを承っています。ツルマンネングサのような旺盛な植物が増えすぎてお困りの際は、ぜひご相談ください。庭木の手入れ・お庭管理についてはこちら
最終更新: 2026年5月







