top of page

道端に咲く小さな花。ヨーロッパ生まれの帰化植物 フラサバソウ

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 2023年5月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月2日

フラサバソウは早春に道端や畑の畦道などで小さな青紫色の花を咲かせる一年草の野草です。オオバコ科クワガタソウ属に属し、ヨーロッパ・西アジア原産の帰化植物です。草丈5〜20cmほどと非常に小さく、見落とされやすいですが、近くで観察すると繊細な花の形が美しい植物です。


フラサバソウ 青紫色の花 道端 野草 剪定屋空

フラサバソウの名前は、19世紀フランスの植物学者フランシェとサヴァティエの名前を合わせた略称に由来しています。両氏は日本の植物を精力的に研究・記録した人物で、この植物を日本でいち早く記録したことから命名されました。葉はツタの葉に似た形をしており、全体に軟毛が密生しているのが特徴です。


フラサバソウの基本情報

学名:Veronica hederifolia / オオバコ科クワガタソウ属

別名:なし。原産地:ヨーロッパ・西アジア。一年草(帰化植物)。

開花期:3〜5月。草丈:5〜20cm。花色:淡青紫色(4弁)。日当たりから半日陰まで適応する。


知っておきたい豆知識

フラサバソウが日本に侵入したのは明治時代とされており、現在は本州・四国・九州の各地に定着しています。同じクワガタソウ属のタチイヌノフグリやオオイヌノフグリと同じ時期・同じ場所に生育することが多く、一緒に観察できます。花の直径は3〜4mmと非常に小さいですが、4枚の花弁のうち下の1枚が白みがかって見えるのが観察のポイントです。道端の石垣の隙間や舗装の割れ目など、一見すると植物が育ちにくい場所にも適応できます。


フラサバソウ 水墨画スタイル 早春の野草 剪定屋空

よくあるご質問


フラサバソウとオオイヌノフグリの見分け方は?

最も分かりやすい違いは葉の形です。フラサバソウの葉はツタに似た丸みのある形で、葉全体に軟毛が密生しています。オオイヌノフグリの葉はやや小さく、縁に粗い鋸歯がある丸い形です。花の色はどちらも青紫色ですが、フラサバソウの方が花がやや小さく、下の花弁が白みがかって見えます。


フラサバソウは庭に放っておいても大丈夫ですか?

春の一年草なので夏には枯れてしまい、単独では大きな問題になることは少ないです。ただし種子が落ちると翌年も発生するため、庭の美観を重視する場合は開花前に除草するとよいでしょう。繁殖力はナガミヒナゲシほど強くないため、比較的管理しやすい野草です。


フラサバソウはどんな場所で見られますか?

道端・畑の周辺・石垣の隙間・公園の芝生の縁など、人の手が入った場所に多く見られます。特に少し湿り気のある日当たりのよい場所を好みます。三重県内では春先の田んぼのあぜ道や道路脇で観察できます。草丈が低く目立ちにくいため、じっくり地面を見ると見つかることが多いです。


剪定屋空の年間管理サービス

庭木の管理・剪定のご相談は 剪定屋空の年間管理サービスページ をご覧ください。


 
 
bottom of page