夏の淡竹竹林、道路に倒れかかる竹を伐る(三重県鈴鹿市 竹林年間管理)

三重県鈴鹿市で年間管理をお預かりしている淡竹(ハチク)の竹林へ、夏の定期の手入れに入りました。冬から春にかけて道路沿いを明るくしてきた場所です。二年目の夏、竹も下草も、一年でいちばん伸びる季節を迎えていました。
七月の竹林は、勢いがちがいます。梅雨の水を吸い上げた竹はぐっと重くなり、放っておけば道路側へ傾いてきます。

手を入れる前の道路沿いです。下草が伸びて路肩まで緑が押し出し、竹も道路側へかぶさってきていました。

竹林の内側も、つる植物と下草が絡み合い、水路のまわりまで覆っていました。この日まず手をつけたのは、道路側に倒れてきていた竹です。通行される方や車の目線に入る前に、倒れかかった竹から先に伐る。あとから中を整えるのではなく、危険なものを先に片づける。順番を守ることが竹林管理の安全の土台になります。

倒竹を片づけたあと、竹林の中では若竹の伐採整理と下草刈りを進めました。淡竹は地下茎でつながり、放っておけば若竹が次々と立ち上がってきます。この夏に出た若竹を整理しておくことが、来年の密度を決めます。


ビフォー

アフター
手を入れたあとの竹林は、地面まで光が届きます。二年前、暗く倒れ込んでいた竹林が、いまは道路からも田畑からも見通せる場所になりました。
明るくなった分だけ下草も元気になるので、夏はこまめに入ります。手を抜けば一年で元に戻ってしまうのが竹の力です。
淡竹はおよそ百二十年に一度、一斉に花を咲かせて枯れるといわれる竹で、その長い時間軸のなかで毎年少しずつ手を入れ、竹林の健康を見守っていきます。
竹林の手入れは、切って終わりではありません。倒竹を防ぎ、光を絶やさず、水路を守る。その小さな積み重ねが、道路の安全と、竹林の先にある田畑の景色を守っています。作ってからが始まり。次の季節も、また手を入れにうかがいます。
同じ竹林の春から初夏にかけての手入れは、鈴鹿市のハチク竹林整備(前回の記録)にまとめています。年間を通した管理の考え方はハチク竹林の年間管理もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
Q. 夏に竹林の手入れをする意味はありますか。
A. あります。夏は竹も下草ももっとも伸びる季節で、道路への倒れ込みや視界の悪化が起きやすい時期です。倒れかかった竹を先に伐り、若竹と下草を整えておくことで、安全を保ちながら翌年の竹の密度を抑えられます。
Q. 淡竹(ハチク)と真竹はどう違いますか。
A. 見た目は似ていますが別の種類です。淡竹は真竹よりやや細く、節のつくりや稈の質感が異なります。用途や管理の勘どころも変わるため、竹林の種類を見極めてから手入れの計画を立てます。
最終更新: 2026年07月







