消毒と梅雨前手入れ。四日市のお庭で、クチナシとモミジのプロペラに出会った日。
- 飯島 一郎

- 6月1日
- 読了時間: 3分
今日は暑さが本格的になってきた5月末。
四日市市で2件のお庭手入れにお伺いさせていただきました。消毒と、梅雨前に仕上げておきたいマツとクロガネモチの手入れです。

梅雨前の消毒。なぜこのタイミングか。
梅雨に入ると、高温多湿の状態が続きます。
うどんこ病・黒星病・炭そ病などの糸状菌による病害や、アブラムシ・ハダニなどの害虫は、この時期に一気に広がります。
だから、梅雨の前に薬剤で予防しておくことが大切です。症状が出てから対処するより、出る前に手を打つ。2件ともお庭全体の消毒と、弱っている樹木のケアを合わせて行いました。

マツとクロガネモチの梅雨前手入れ
マツは今の時期、新芽(みどり)が伸びきる前の処理が大切です。伸びすぎると枝が間延びし、樹形が崩れやすくなります。梅雨に入る前に、透かしと芽の整理を済ませておきます。
クロガネモチは成長が旺盛で、放置すると枝が密になります。密になると風通しが悪くなり、梅雨時の病気を招きやすい。光と風の通り道を作ることが、この季節の手入れの目的です。


現場で見つけたもの
手を動かしながら、庭の中で季節を確かめる時間があります。今日も三つ、目が止まりました。
クリの花穂。あの独特な香りの正体。

あの少し不思議な香りの花穂です。クリの木が今まさに花をつけています。なぜあの香りがするのか、その理由は植物の生存戦略と深く関わっています。
詳しくはこちら → 栗の花の匂いの正体とは?虫を呼ぶ生存戦略
モミジのプロペラ。Science誌が解明した飛行の知恵。

モミジの翼果(よくか)が風に揺れていました。あのプロペラ状の種が回転しながら落ちる仕組みは、ハチドリ・トンボ・コウモリの翼と同じ「前縁渦」という物理現象です。
Science誌が解明したこの飛行の知恵を、こちらの記事で詳しく紹介しています。
クチナシの白い花。「口無し」と名がついた理由。

白くて大きな、甘い香りの花。クチナシはジンチョウゲ・キンモクセイと並んで「三大香木」のひとつです。
名前の由来は「口無し」。果実が熟しても裂開せず、口(割れ目)が開かないことからついた名前です。
英名は「Cape Jasmine(ケープ・ジャスミン)」。学名の種小名 jasminoides は「ジャスミンのような」という意味で、香りの印象がそのまま名前になっています。
実は黄色い染料としても使われ、たくあんや栗きんとんの色は、このクチナシの実によるものです。白い花からは想像しにくい用途があります。
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暑さの中でも、庭にはまだまだ発見があります。
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