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瓔珞または女王の涙。神秘的な植物「ヨウラクツツアナナス」

  • 執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
    三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
  • 2021年5月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月16日

ヨウラクツツアナナス(学名:Billbergia nutans)とは、南米熱帯雨林を原産とするブロメリア科の着生植物です。花が揺れると蜜の雫がこぼれ落ちることから「女王の涙(Queen's Tears)」とも呼ばれ、その神秘的な姿で多くの人を魅了します。


瓔珞または女王の涙。神秘的な植物「ヨウラクツツアナナス」

ヨウラクツツアナナス 垂れ下がる花序と縦長の葉 墨絵

瓔珞と女王の涙 — 二つの名前に込められた物語

「瓔珞(ようらく)」とは、仏像の首や台座を飾る宝飾の環状の飾り物のことです。花序が垂れ下がりながら揺れる姿が、この荘厳な装飾品に似ていることから名付けられました。

英語名「Queen's Tears(女王の涙)」の由来は、花に触れたときに蜜の雫がこぼれ落ちる様子から。この植物を動かすたびに、花から涙のような蜜の滴が落ちます。同じ花が、日本では「仏の装飾」、世界では「女王の涙」として受け取られた——そのギャップ自体が、この植物の持つ奥深さを物語っています。


着生植物のしくみ — 根を持ちながら土に依存しない

ヨウラクツツアナナスは「着生植物」です。自然界では木の枝や幹に根を絡ませて固定し、土には根ざしません。根の役割は固定するためだけで、水分や養分は主に葉から吸収します。

葉の根元には「タンク」と呼ばれる水溜まりがあり、雨水や霧を蓄えます。このタンクが植物の給水源です。室内で育てる際も、葉の付け根に水をためておくことが大切です。水道水に含まれる塩素を嫌うため、雨水や一晩置いた水道水を使うと葉先の傷みを防げます。


ヨウラクツツアナナス エアプランツ 紫の花 剪定屋空

ヨウラクツツアナナスの花 青い花びらと蜜の雫 墨絵

育て方のポイント

明るい日陰を好みます。直射日光は葉焼けの原因になります。窓際から少し離した場所か、レースカーテン越しの光が理想的です。夏は屋外の半日陰で元気に育ちます。

水やりは2通りあります。①葉の付け根のタンクに水をためる(週1〜2回)、②鉢土が乾いたら与える(月2〜3回)。タンクの水は月1回程度換えて清潔に保ちましょう。湿度は40〜50%以上が理想で、葉先が茶色くなるときは空気が乾燥しすぎているサインです。

肥料は春〜夏に月2回、半量に薄めた液体肥料を。秋冬は月1回程度に控えます。2〜3年で成熟すると一度だけ花を咲かせます。開花後に株が枯れ始めますが、根元から子株(オフセット)が出るので、それを切り取って育てることで増やせます。


菰野町の庭での楽しみ方

三重県の気候では、5月〜10月は屋外の半日陰で楽しめます。11月以降は室内に移動し、10℃以上を保つことが越冬の条件です。剪定屋空では、樹木の下の木陰スペースや半日陰の縁側に置く観葉植物として、ヨウラクツツアナナスをおすすめすることがあります。


ヨウラクツツアナナス: ブロメリア科 / ビルベルギア属 学名: Billbergia nutans

原産地: 南米(ブラジル・アルゼンチン) 草丈: 30〜50cm 開花期: 冬〜春 耐寒性: 5℃以上必要 別名: 女王の涙(Queen's Tears)


着生植物のユニークな生態については、自然の花瓶が素敵なアナナスもあわせてご覧ください。


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