美しい葉色と色変わりの実の魅力 カンショウヨウトウガラシ オニキスマジック

トウガラシ。ピリピリ辛い香辛料のイメージですが、観賞用プランツとしても多様な品種が登場し、その見た目の可愛さやカラフルな実の華やかさもあり、流通も増え人気となっています。

人気の品種には、紫色系の葉色も美しいブラックパールやパープルフラッシュ、ちょっとオドロオドロしさも魅力の、ねじれた細長い実のメデューサなど、観賞用の名にふさわしい、見て楽しい、飾って楽しい種類がたくさん。
そして今の時期なら、ハロウィンの飾りにもぴったりなオニキスマジックオレンジにも注目です。マットブラックなシックな大人カラーリーフ、そして実は紫色から黄色、さらにオレンジへと変化する色変わり種。
カラー構成もハロウィンっぽさがあり、ショップのデコレーションや部屋の飾りにもよく利用されています。時間とともに色が変化していくのも魅力ですね。
基本的に強い性質なので、手入れもさほど手間にはならず、初心者でも育てやすい、花との寄せ植えにも利用しやすい園芸種。
食用のトウガラシと同様ナス科の植物ですが、観賞用として売られているものは、残念ながら食べないようにしてください。(口にするとかなりの辛さがあるので、実は食べないように注意を)
ナチュラル感のあるハロウィンのデコレーションに、観賞用トウガラシをプラスしてみてはいかがでしょう。

3色の実は、咲いた順番の記録
オニキスマジックオレンジの実は、ひとつずつが紫から黄色、そしてオレンジへと色を変えていきます。1株に3色が同時に並ぶのは、実によって咲いた時期がちがうからです。
トウガラシの花は、株の下のほうから順に咲き、実も下から順に熟していきます。オレンジの実は早く咲いた先輩、紫の実はあとから咲いた後輩。1株の中に、夏から秋までの時間が並んでいることになります。
観賞用トウガラシの中には、花が咲いてから実が色づくまでに100日ほどかかる品種もあります。鉢を眺めるときは、どの実がいちばん古いか、探してみるのも楽しみのひとつです。
食べるトウガラシと、同じ仲間です
観賞用も食用も、日本で育てられているトウガラシのほとんどは、アンヌム種という同じ種類から生まれたものです。2000年以上前から中南米で栽培され、コロンブスがスペインへ伝え、日本でも1500年代には育てられていたとされます。
では、なぜ観賞用は食べてはいけないのか。理由は、植物の中身ではなく、育てられ方にあります。
観賞用として出荷される鉢は、食べることを前提に育てられていません。食べる野菜には使ってよい農薬と量の決まりがありますが、花として育てる鉢は、その決まりの外で管理されていることがあります。
そのうえ、見た目のかわいさに反して、とても辛い品種もあります。鉢の札に食用と書かれていない限り、飾って楽しむものと考えてください。

本当は、冬を越せる植物です
日本ではトウガラシは一年草として扱われます。ところが原産地の熱帯では、何年も生きる多年草になるものもあります。5℃ほどを保てる場所なら、日本でも冬を越すことができます。
霜が降りる前に鉢を室内へ入れ、日当たりのよい窓辺に置いてみてください。実が終わったあとも、黒い葉はカラーリーフとして楽しめます。
育てるうえで気をつけたいのは、水切れです。トウガラシは一度ひどくしおれさせると、あとから水をやっても元に戻りにくい植物です。鉢土の表面が乾いてきたら、たっぷり与えます。
乾いた空気が続くと、葉の裏にハダニがつきます。水やりのときに葉の裏にも水をかけてやると、つきにくくなります。
トウガラシ(唐辛子)の基本情報
トウガラシ(唐辛子):ナス科 / トウガラシ属 原産地:北南アメリカ(熱帯地域)
その他の名:カプシクム 開花期・観賞期 6月~12月
観賞期の長い、葉もカラフルな実のカラーも楽しめる観賞用トウガラシ。初心者にも育てやすい耐暑性の高い植物。
よくあるご質問
観賞用トウガラシの実は食べられますか。
食べないでください。食用と同じ仲間の植物ですが、観賞用の鉢は食べる野菜の基準で育てられていないことがあります。辛さの強い品種もあります。
実の色がそろわず、紫や黄色が混ざっています。
咲いた時期がちがうだけで、正常です。どの実も時間とともに紫から黄色、オレンジへと変わっていきます。
冬越しはできますか。
5℃ほどを保てる室内なら、冬を越せることがあります。霜の前に日当たりのよい窓辺へ移し、水は控えめにして春を待ちます。
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