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剪定ブログ-お庭の剪定伐採作業実績&植物アレコレ

三重県でご依頼頂いた庭木の剪定や伐採などの、作業の一部や植物の事などをご紹介させていただいております。 三重県のお庭のことならお気軽に剪定屋空までお問い合わせください。
お手入れ最新施工例&日々のコト
植物アレコレ&施工事例一覧
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芝生の水切れは、今年の空の乾きが最初に出る|三重県菰野町 庭の定期管理 2026年8月
朝いちばんに庭へ入ったとき、芝の色が違って見えました。 上から見ると緑です。しゃがんで指を入れると、葉の下、株の底のあたりが乾いていました。 三重県菰野町のお庭。6年以上、定期管理でお付き合いいただいている庭です。芝生と雑木と低木の花壇があり、散水の設備も入っています。それでも水が足りていませんでした。 庭の中で、いちばん早く水切れが出るのは芝です。 木の根は深いところまで伸びています。芝の根はそこまで下りていません。土の表面が乾くと、芝はすぐに影響を受けます。同じ庭でも、木がまだ平気な日に、芝だけが先に音を上げる。 だから芝は、その庭の乾きを最初に教えてくれる場所でもあります。 今年の夏は、暑いのではなく乾いていた 数字を見て、はっきりしました。 気象庁が公開している四日市の日別の記録を、7月22日から8月17日までの27日間で去年と比べています。 降水量 51.0mm → 15.5mm 1mm以上降った日 5日 → 3日 最小湿度の平均 56% → 48% 日平均気温 28.7℃ → 28.8℃ 雨が去年の3割です。そして日平均気温はほとんど

飯島 一郎
9 時間前


四日市市 庭園年間管理|石畳は5時間で8.6℃上がり、葉は0.7℃しか上がらなかった
三重県四日市市、明治の埋立地に建つ庭で、令和8年8月18日に年間管理を行いました。3人・1日、8時21分から15時51分までの作業です。 この日はサーモグラフィーを持ち込みました。同じ庭を、朝と昼の二回。 同じ面が一日でどれだけ熱を持つのか、数字で見たかったからです。 昼の休憩です。誰に言われたわけでもなく、みんな木陰に座ります。足元の玉砂利には日が当たっています。 この見慣れた光景の中に、どれだけの温度差があるのか。測りました。 まず、朝の庭です。9時57分。 樹冠が29℃。紫に沈んでいるところです。 同じ時刻、石畳の通路が31.9℃。オレンジ色の面です。 つぎに、昼の庭です。14時57分。 葉の表面が29.7℃。 同じ枠の下側、むき出しの地面が42.4℃。葉との差は12.7℃。 石畳が40.5℃。人が歩く道です。 同じ枠の右側、日陰の植栽が32.6℃。 朝と昼を並べると、こうなります。 石畳は31.9℃から40.5℃へ。5時間で8.6℃上がりました。 樹冠は29℃から29.7℃へ。0.7℃しか上がっていません。 同じ日、同じ庭、同じ空の下です

飯島 一郎
1 日前


女性のためのハーブ。花も楽しめる香りと癒しのやさしい植物 クラリセージ
女性のためのハーブと呼ばれるクラリセージ。 クラリセージの精油に含まれる特徴的な成分スクラレオールは、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つとされ、女性特有の悩みであるPMS(月経前症候群)や月経不順、更年期などの悩みのケアに利用されています。 スクラレオールには、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやオキシトシンを増やす働きがあるとも言われ、ストレスの緩和や、落ちている気分をポジティブにしてくれる働きも期待されています。 日中分泌されたセロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンのもととなるので、質のよい睡眠へもつながりますね。 台風など気圧変化、そして猛暑、酷暑。 気候だけでもストレスフルな時期でもあるので、少しでも気分よくリラックスして過ごしたいもの。 (妊娠中の方や治療中の方は、精油の使用について専門家に相談してからにしてください) ところで、この植物の名前には、目にまつわる由来があります。 クラリセージの種子は、水に浸すとぬるりとした粘液を出します。 古い時代のヨーロッパでは、この粘液を目に入れて、目の汚れやゴミを洗い流すのに使っていたそ

飯島 一郎
1 日前


サルスベリ(百日紅)の剪定と育て方|花が咲かない理由は、切る場所と時期にあります
サルスベリの花が咲かない。枝ばかり伸びる。そういうご相談を、夏の終わりによくいただきます。 原因はほとんどの場合、ひとつのことに行き当たります。 サルスベリの花芽は、今年伸びた枝の先につきます。 だから、夏に伸びた枝の先を切ってしまうと、そこにあった花芽ごと落とすことになります。逆に、冬に一度も切らなければ、枝は伸びるだけで花の数は増えません。 まず、どんな木かを見ておきます。 サルスベリはミソハギ科サルスベリ属の落葉樹で、原産地は中国南部です。日本へは室町時代ごろに渡来しました。 放っておくと高さ7メートルほどになりますが、庭木では3メートルから5メートルにおさめて使います。 まっすぐには伸びず、傾いて曲がり、枝を横に広げます。根元から萌芽するので主幹がはっきりせず、何本かの幹で横広がりの樹冠をつくります。 日当たりのよいところでないと、枝の充実も花つきも悪くなります。暖地性で、寒さには強くありません。土質は選びませんが、腐植質に富んで水はけのよいところが向きます。 幹の表面が磨かれたように滑らかで、猿も登れない木として猿滑りと呼ばれた。百日紅

飯島 一郎
4 日前


大人色の赤と黒。夏のガーデンに映える花 エキナセア ルージュノワール
夏のガーデンに映える花、エキナセア。 花のスタイルや花色がバラエティに富み新品種も多く登場している植物です。 暑さ寒さに強い性質で開花期も長いので夏場の庭の彩りにぴったりですね。 そのカラフルな色が魅力のエキナセア、今回撮影したのは画像のルージュノワール。 透明感もあるシックな大人色の赤色系の花びら、中央の漆黒部分にイエローのポイントが輪のように入るのが特徴です。 また茎も黒色で花色とのコントラストが美しく遠くから眺めても目を惹く印象的な雰囲気をもつ品種ではないでしょうか。 草丈は低めで比較的コンパクトな株立ちですが、花色も褪せない性質なので夏の間ずっと鮮やかにガーデンを彩ってくれそうですね。 ところで、この花の名前はどこから来たのでしょう。 エキナセアは、ギリシャ語でハリネズミを意味する echinos が語源です。 ウニを指す言葉でもあります。 由来は、写真の中央を見ればすぐに分かります。 あの盛り上がったトゲトゲ。 触るとチクチクするあの部分から、この名前がつきました。 そしてこのトゲトゲには、もうひとつ面白いところがあります。 エキナセア

飯島 一郎
5 日前


三重県樹木伐採の完全ガイド|費用・時期・法律・危険木の見分け方まで 三重県剪定伐採 剪定屋空
木を伐るという仕事は、切って終わりではありません。どちらへ倒すか、どう運び出すか、伐ったあとその木がどうなるか、そして法律やご近所との関係まで。一本の木を伐り終えるまでに、考えることはいくつも重なります。 このページは、樹木の伐採について、費用や時期、法律、危険な木の見分け方、樹種ごとなどに一つにまとめたものです。三重県の現場で剪定屋空が積み重ねてきた経験をもとに、ご自宅の木をどうするか考えるための参考として使っていただければと思います。 そもそも、その木は伐るべきか 伐採を考える前に、まずその木が本当に危ないのかを見ます。 剪定屋空では伐ることを先に決めず、木を診てから判断します。次のようなサインがあれば、一度専門家の目を入れることをおすすめします。 幹にサルノコシカケのような硬いキノコが出ているときは、幹の内部で腐朽が進み、空洞が広がっている可能性があります。 幹が大きく傾いているときも要注意です。少しの傾きなら問題ないこともありますが、明らかに片側へ倒れかかっているものは対策を考えます。 根元を踏むとフワフワと軟らかいときは、根が腐って支え

飯島 一郎
6 日前


夏の暑さに負けない花。涼し気なブルーを楽しむ サルビア サリーファン
やはり今年も酷暑…強烈な日差しの続く憂鬱な日々ですが、せめて庭の花の彩りは涼やかなイメージに仕上げたい。 そんな人にもおすすめの青色系が涼やかで美しいサルビア サリーファン。 サルビア サリーファン(Salvia farinacea)は、シソ科サルビア属の非耐寒性多年草で、非常に強健で4月~10月頃、夏の暑さにも負けず咲き続け観賞期間が長いのが特徴です。 一般的な実生系のブルーサルビアに比べて旺盛な生育力があり、可憐な花姿ながら夏でも成長しながら咲き続ける姿は逞しい限り。 草丈も30cm以上に成長するので、地植え鉢植えでもこんもりと美しい形になり、寄せ植えの中央部や立体感を出したいガーデンデザインにも向いています。 ところで、いちばん上の写真をよく見てください。 青い花の付け根、花を包んでいる部分が、白い粉をまぶしたように見えます。 これが名前の由来です。 学名の farinacea は、粉のような、という意味。 英語ではそのまま Mealycup sage、粉をふいたセージと呼ばれます。 粉に見えているのは、こまかい白い毛です。...

飯島 一郎
8月17日


農薬の前に、鳥を呼ぶ。害虫に強い生き物が来る庭のつくり方
葉が食われた枝を目の前にすると、手はまず薬に伸びる。虫がいる、だから消す。順番としてはまっすぐです。けれどその枝をしばらく見ていると、別の順番が見えてきます。虫がいるということは、その虫を食べる生き物を呼べる庭でもある、ということです。 剪定屋空がお客様のお庭でよくお話しするのが、この一手です。害虫を減らすのではなく、害虫を食べる生き物を増やす。今日はその考え方と、剪定屋空がまとめている生き物が来る庭のつくり方をお伝えします。 シジュウカラは、1日に500匹の虫を運ぶ 庭の害虫を最もよく食べてくれる身近な鳥が、シジュウカラです。春から初夏、ヒナを育てている親鳥は、毛虫や青虫を巣にせっせと運びます。育雛期のシジュウカラ夫婦が、たった1日で約500匹の虫を巣に運んだ記録があります。 ヒナ1羽あたり、1日およそ50匹の計算です(出典: 虫を食べる野鳥類 シジュウカラ/kamemusi.no-mania.com)。 孵化から巣立ちまでは約20日間(出典: バードリサーチ 巣箱プロジェクト https://www.bird-research.jp/1_ka

飯島 一郎
8月15日


紙風船のようなツボミ。バルーン・フラワー キキョウ アストラ つぼみ
紫色が涼やかで美しいキキョウ アストラのツボミが開きかけた様子です。 開花した花姿は大きな星形の凛とした姿ですが、ツボミはキレイに花びらの端を閉じぷっくりと膨らんだ紙風船のような姿。 画像は2枚の花びらがめくれて中の様子をのぞかせていますが、風船のように閉じたツボミも何とも言えない可愛らしさ。 つい触ってポンッと割りたくなる衝動も起こさせる…子どもの頃に割って遊んだ、なんて想い出のある人もいるのかも。 (花が傷ついてしまう恐れもあるので、オススメはできませんが・・・) キキョウの英名は Balloon flower(バルーン・フラワー)。 開花する前のつぼみが、空気でパンパンに膨らんだ風船(Balloon)のように見えることからこの名がつきました。 ところで、この風船が開いたあと、キキョウの花はもう一度、いや二度、開きます。 つぼみがほどけて花びらが開く。 ここまでは、誰でも見たことのある光景です。 けれどこの時点では、花はまだ準備ができていません。 しばらくすると、中央から白い雄しべが立ち上がって熟します。 ここが雄の時期。 花粉を出し終えると

飯島 一郎
8月14日


三重県菰野町 庭園定期管理|同じ日に、枯らす手入れと守る手入れ
三重県菰野町の広いお庭です。この日は4人。 夏の庭には、性格の逆な仕事が同居します。伸びすぎたものを枯らす仕事と、弱ったものを守る仕事。同じ敷地で、同じ日に、両方を進めます。 この日の作業 手取りで除草したのは、バラ花壇、西のお庭のタマリュウ、畑、タピアン、クチナシの周りです。トキワマンサクの生垣を刈り込み、外周フェンスの内側にたまった落ち葉を掃きました。 水路のお庭の予定地は草を刈って集めます。芝には活性剤を入れた除草剤を散布。石垣の上の西洋シャクナゲに絡んだツタを外し、必要な場所へ消毒と除草剤を撒きました。 そして、アナベルとアジサイとノリウツギの花柄を摘みます。 芝を守るために、除草剤に活性剤を混ぜます 夏の芝は弱っています。暑さと乾きで、色が抜けている時期です。 そこへ除草剤だけを撒けば、雑草は枯れます。ただ、弱った芝も一緒に傷みます。だから活性剤を合わせました。枯らす薬と、立ち上がらせる薬を同時に入れる。 薬を撒くとき、見ているのは枯らす相手だけではありません。残す側が耐えられるかどうかを、同じだけ見ています。 背負い式で、区画を分けて

飯島 一郎
8月14日


夏の渦巻き。除虫菊から生まれたあの虫よけ線香 キク ※画像はフウシャギク
花火がドーン、ゆらりと一筋の煙が立ち昇る、夏の風物詩(昔のCMで若い方はご存じないかもしれませんが・・・)蚊取り線香。 うずまき型の線香に火をつけ虫を避ける。 電気式や電池式、スプレー式、置くだけの虫よけ剤が主流となっている現在、煙のでる蚊取り線香を利用しているご家庭は少ない?…と思いきや、意外にも安定した需要。 家庭用殺虫剤の市場は全体で約1,200億円規模とされ、蚊取り線香はいまもその一角を占めています。 アウトドアやガーデニング、ペット用の屋外、長時間用の線香などの需要、また天然成分回帰もその理由のようですね。 蚊取り線香にジョチュウギクが使われた経緯は、1886年にKINCHO(大日本除虫菊)の創業者がアメリカから種を入手し、その後線香業者と出会ったことで除虫菊の粉末を線香に練り込むというアイデアが生まれ、1890年に世界初の棒状蚊取り線香誕生。 ところで、なぜあの形は渦巻きなのでしょう。 最初の蚊取り線香は、棒状でした。 長さは20センチほどで、燃える時間はおよそ40分。 一晩を越すにはあまりに短く、かといって単に長く伸ばせば折れやすく

飯島 一郎
8月12日


なぜ?キュウリの馬とナスの牛。お盆にお供えする野菜の謎 キュウリ 花実
お盆とは、仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)のことで、現在では旧暦の7月15日前後にあたる8月13日~16日をお盆としている地域が多いようです。 毎年この期間にこの世に戻ってくるとされるご先祖様の魂をお迎えし、供養することで感謝を捧げる行事でもあります。 お盆に飾る供物の中に、きゅうりの馬(精霊馬・しょうりょううま)と、なすの牛(精霊牛・しょうりょううし)があります。 夏野菜であるキュウリとナスに爪楊枝や割りばしで4本脚を作って飾るお供えは、見た目にも可愛らしくユニーク。 精霊馬と精霊牛は、ご先祖様の魂があの世とこの世の自宅を行き来するための乗り物を意味しており、一般的に速く走る馬(キュウリ)は、できるだけ早く家に帰ってきてほしい。 ゆっくりと移動する牛(ナス)は、少しでも長くこの世にいてほしいという願いが込められているそうです。 牛には、お土産をたくさん背負って帰ってもらうという意味を持たせる地域もあります。 ここでひとつ、面白いことがあります。 この意味づけは、全国どこでも同じというわけではありません。 地域によっては、キュウリとナスの意味が逆

飯島 一郎
8月10日


8月20日は世界で最も恐ろしい生物 蚊の日!?。蚊連草・蚊嫌草 センテッドゼラニウム
8月20日は蚊の日(世界蚊の日)。1897年イギリスの細菌学者ロナルド・ロスが、ハマダラカの胃の中からマラリア原虫を発見。その功績をたたえて制定された記念日です。 実は蚊は世界で最も危険な生き物とも言われます。 あの小さな蚊が?…と驚きますが、実は蚊は世界で最も多くの人間の命を奪う生物。 WHOによると、蚊やダニなど節足動物が媒介する感染症(マラリア・日本脳炎・デング熱など)による死者は、年間70万人を超えるのだそうです。 記念日には感染症の恐ろしさを再確認し、予防や対策についての啓発活動が行われます。 そして最近よく見かけるのは、蚊連草、蚊嫌草といった名前のついた植物、センテッドゼラニウム。 葉や茎に芳香を持つペラルゴニウム属の総称で、ハーブに分類、一般的なゼラニウムに比べると、繊細で華奢な花姿、常緑の葉は一年中楽しむことができます。 蚊対策の理由としては、蚊が嫌う成分シトロネラールを含んでいること、特にシトロネラと交配された蚊連草(蚊嫌草)は香りが強く、蚊が持つ二酸化炭素を察知する感覚を麻痺させる効果があると言われています。 とはいえ置くだけ

飯島 一郎
8月8日


お盆に飾る縁起植物。なのに、植えてはいけない?その理由 ホオズキ
オレンジのちょうちんがぶら下がったような姿。 グリーンとオレンジのコントラストも映える可愛らしいホオズキです。 6月~7月の初夏に淡いクリーム色の花をつけますが、葉の陰に隠れて目立たないこともあり、夏にオレンジの果実と実を包む萼(ガク)をつけた姿が定番のイメージ。 ほおずき市では無病息災を願う縁起物として販売され、お盆には御先祖の足元を照らす提灯として玄関に飾る道しるべとなり、ご先祖の霊はホオズキの空洞に身を宿して過ごすとされています。 そんなホオズキですが、庭に植えてはいけないと言われることも。 理由は各地に伝わる不吉な言い伝えに由来し、ホオズキは病人の唸り声を聞きたがる、庭に植えると死人や病人が出る、といった伝承が残る地域があり、忌み嫌われることがあったようです。 植物の性質としても、暑さ寒さにも強く地下茎により非常に旺盛に増えるため、庭のあちこちに広がってしまい管理が難しくなることも理由の一つだったのではないでしょうか。 また観賞用のホオズキには毒性(アルカロイド)があるので、誤食を警戒しての意味合い、注意喚起という理由もありそうです。..

飯島 一郎
8月8日


鈴鹿市 小林歯科様|幅の狭い植栽帯が、外から見ると緑の壁になる
三重県鈴鹿市の小林歯科様で、夏の定期管理にお伺いしました。 この現場でいつも感じることがあります。木を植えている場所は、驚くほど狭い。 作業前の様子です。道路側から見ると、塀の上にシマトネリコの緑が横に長く広がっています。夏のあいだに枝が伸びて、壁面をだいぶ覆っていました。 同じ場所を、手を入れたあとに撮ったのがこちらです。 窓の位置が見えるようになりました。木を小さくしたわけではありません。混んでいた枝を抜いて、一本ずつの姿が読めるようにしただけです。 緑の量は減っていますが、目隠しとしての役目は残っています。ここの加減がこの現場の肝です。隠しすぎると建物が暗くなり、透かしすぎると通りから中が見えてしまいます。 けれど、この木が生えているのは、建物と塀に挟まれた通路です。 人がすれ違えないほどの幅しかありません。足元は白い砂利。上を見れば軒が張り出しています。 狭い場所ほど、根を見る こういう場所は、木にとって楽ではありません。 土の量が限られます。日は片側からしか入りません。風も抜けにくい。雨も軒に遮られて、思ったほど届かないことがあります。

飯島 一郎
8月7日


落ち葉は変わらない。変わるのは、人の扱いのほう
落ち葉は、行く先々で厄介者として扱われていることが多い。 側溝を詰まらせる、路面を滑らせる、隣家へ飛んでいく。集めて、袋に詰めて、運んで、燃やす。 そのために毎年、費用と手間がかかっています。 けれど同じ落ち葉が、国際機関に認定された遺産の中心にもなっています。 落ち葉が場所によって変わるわけではありません。変わっているのは、人の側の扱いだけです。 落ち葉は自分で土にならない まず、落ち葉が土になる過程を整理します。よく土に還ると言いますが、落ち葉が勝手に土になるわけではありません。土にしているのは、生きものです。 最初に動くのはトビムシ、ヤスデ、ダンゴムシといった小さな生きもので、落ち葉を物理的に砕きます。 次に菌類が入り、砕かれた有機物を化学的に分解する。そしてミミズやムカデが土の中を動きながら、有機物と土を混ぜていきます。この混ぜる働きは耕耘とも呼ばれ、土の性質そのものを変えていきます。 広葉樹の葉は1年から2年で腐植に変わります。スギやヒノキの針葉は3年から5年かかります。時間がかかるということは、その間ずっと生きものが働いているというこ

飯島 一郎
8月5日


続く倒木事例。日本各地で起こる危険 樹木の倒木 ナラ枯れ
7月、そして8月にも樹木倒木事故のニュースが続いています。 2026年7月19日の静岡御殿場市サッカー場での倒木事故では、高さ約18〜20メートルものコナラの木が少年サッカーの試合中に突然根元から倒れ、観戦していた保護者女性や未就学児など7人が救急搬送されました。 倒れたのは晴天で、風もない日の正午すぎ。 嵐でもない穏やかな昼に、大人が両手で抱えても回らないような太さの木が、根元から傾いたことになります。 この倒木の原因は強風ではなく、樹木の伝染病であるナラ枯れによる根腐れと判明しています。 ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシが運ぶナラ菌によって、ミズナラやコナラなどの木が集団で枯れてしまう伝染病。 正式にはブナ科樹木萎凋病と呼ばれ、萎凋(いちょう)とは、水が上がらなくなって木がしおれることを指します。 犯人のカシノナガキクイムシは、体長5ミリほどの小さな甲虫。 6月下旬から8月にかけて幹に穴を開けて入り込み、その体に付けて運んできたナラ菌が幹の中で広がり、木は水を吸い上げられなくなります。 外から見て何ともないように見える木が、内側で水の通り道

飯島 一郎
8月5日


木を殺さずに洞を作る。生きた木に彫る人工樹洞とベテラナイゼーション
洞は、木が数百年かけて手に入れるものです。 洞のある木を見たことがあるでしょうか。幹にぽっかりと空いた穴。あそこにはフクロウが入り、コウモリがねぐらにし、腐った材を食べる甲虫が暮らします。 幹にできた洞。まわりが盛り上がっているのは、木が傷を巻き込もうとした跡です。 その洞を、木は数百年かけて手に入れます。枝が折れ、雨が入り、菌が入り、少しずつ内側が空いていく。時間だけが作れるものでした。 ところが老齢木は世界中で減りました。残ったのは若い木ばかりの森です。若い木が同じ構造を得るには百年から数百年かかります。その間、洞に頼って生きている生き物は待てません。 この時間の空白を、道具で埋めようという技術があります。英語でベテラナイゼーション(veteranisation)と呼びます。合言葉は、時間のかわりに道具を使う(tools instead of time)です。 老齢木が減って生まれた空白を、時間ではなく道具で埋める。概念図であり実測値ではありません。 老齢木にしかないものを、樹木関連微小生息地と呼ぶ 老齢木は、洞、裂け目、腐朽した材、樹液の滲

飯島 一郎
8月5日


鈴鹿市 さくらじま内科様|玄関を覆いはじめたシマトネリコを整える
三重県鈴鹿市の さくらじま内科様 で、夏の定期管理にお伺いしました。玄関前に立つ株立ちのシマトネリコが大きく枝を広げ、入口の上まで覆いはじめていました。 夏に伸びる木だから、夏に手を入れる シマトネリコは常緑で、生長がとても早い樹種です。植えたときは細い株立ちでも、放っておくと2階の高さまで届きます。しかも夏が成長期なので、春に整えた樹形が、夏にはもう変わっています。 だからこの木は、強く切って形を作るのではなく、伸びた徒長枝をこまめに軽く整えるのが基本になります。今回もその考え方で、玄関側へ張り出した枝を中心に、上部から順に透かしていきました。 もう一つ、この木で気をつけているのが作業する日の天気です。シマトネリコは湿度の高い雨の日に切ると、切り口が枯れ込みやすくなります。この日は晴れていたので、その点でも良い日でした。 医療施設の緑地で見ているもの 医療施設のお庭は、特別な景色を見せるためにあるのではなく、日常の中にある静けさを保つためにあると感じています。 来院される患者様の目に、最初に触れる場所です。雑草ひとつ、落ち葉ひとつが、施設の印象

飯島 一郎
8月4日


鈴鹿市の庭木剪定|主幹を失ったオリーブは、なぜまた茂ったのか
鈴鹿市の個人邸で、夏の定期管理にお伺いしました。 お庭にはオリーブ2本があります。今年整えているこの2本のうち右の一本は以前オリーブアナアキゾウムシに主幹をやられ、株元からの芽吹きだけで作り直してきた木です。今回はマサキの生垣、アラカシの手入れとあわせて、その更新後の樹形を整えました。 右のオリーブは、主幹と呼べる太い幹がありません。以前、地際近くにオリーブアナアキゾウムシが入り、幹の内部を食い荒らして枯らしてしまったためです。 オリーブアナアキゾウムシは外来の侵入者ではありません。もともと日本の山でイボタノキやネズミモチといったモクセイ科の木を食べて生きていた在来種で、オリーブが日本に持ち込まれると、同じモクセイ科として食害の対象にしてしまいました。 幼虫は皮層と形成層、つまり水と養分の通り道を地際でぐるりと断ちます。外から見えるサインはほとんどなく、早期発見の手がかりは根元に落ちるオガクズ状の木くずと、地際近くに潜む成虫そのものです。 この庭でも、成虫を実際に確認したことでゾウムシによるものと分かりました。 けれどオリーブは主幹を失っても終わ

飯島 一郎
8月4日
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